2013年04月24日

【30歳になってしまった僕は】

皆さんも大体もうお分かりかとは思いますが、当ブログは1年に1回更新という超スローライフスタイルで運営しておりますので、何事もなかったかのように本日の更新を始めます。ちなみに次回の更新は2014年4月25日(予定)です。

というかですね、どうなってるんですか貴方がたの日々の時間の使い方は。
僕は最近マジで上昇志向に目覚めたので、経済学とかかなり本気で学んでるし(カンブリア宮殿で)、この生き馬の目を抜く現代社会で勝者になれる可能性は自分的にはだいぶ高まっていると感じています。
30歳になるって、大人になるって、そういうことじゃないですか結局のところ。

なのに皆さんと来たら。
こう言っちゃなんだけど、呆れましたよ僕は。

このブログは年1回更新というのは完全にウソで、ただ単に昨年の4月から放置していただけというのは周知の事実なわけですが、そうなると普通コメント的なものもまあ、せいぜい6月とか7月くらい……? を境にぴたっとなくなり、いかがわしい業者の宣伝文だけが延々と書き込まれてさながらスラム街のように成り果てる……というのが通常のプロセスなわけじゃないですか。

そういう状況を想像して実に1年ぶりにアクセスしてみたら(更新しろって書かれているのを見るのが怖くて、1年間URLをクリックすらしていませんでした! すいませんでした!)、最新のコメントが4月24日……? あれ、去年の4月24日? と思ったら2013年4月24日?!! 今日?!?! さらにその1個前のコメントは……4月23日!?! 昨日!?!?

しかも、世の中にたった1人だけいる病的な日記サイトマニアが、延々と僕に粘着しているのかな……?
と思って接続元を確認してみると、どうやらコメントをくださってる方たちは、皆さん別の人たちのようです。

失礼ながら、ハッキリ言わせてもらいますがね。ホント狂ってるんですよあなたたちは。
このブログのアクセスも、なぜかいまだに毎日100人ぐらいの方が見ているようなんですよ。
同一人物に100回アクセスされたんじゃないですよ。
それぞれ異なる接続元の方が、100人、毎日、この1年間何の動きもなかったサイトにアクセスしているんです。

驚異というか、ほとんど恐怖ですよこんなもん……。
そりゃもちろん、嬉しいという気持ちもあります。しかし同時に、僕は思うのです。
この人たちの時計はもう完全に壊れてしまっていて、今はただ何もない真っ白い部屋の中で、ずっとマウスのクリックを繰り返しているだけなんじゃないかなって……。
それを彼らの両親はどうすることもできなくて、己の無力さに打ちひしがれて、宗教に走り、やがてそんな人たちが大勢集まり、気がつけば1つの国が出来ていた。

その国では、「頑張る」ということは大罪だった。
かつて一度、頑張ろうとしてしまったから、彼らは壊れてしまったのだ。
だからもう、頑張らなくてもいい。頑張ってはいけない。
頑張るからこそ人は欲を持ち、競争が生まれ、争いが起きる。

頑張ってはいけない――その決まりは絶対だった。
だからたとえば、ブログを始めた場合なんかでも、更新は年に1度しか許されなかった。

ですので仕方がありませんでした。

そんな言い訳をしつつ、本物の狂人である貴方たちを相手に、僕はこうして今頑張って日記を書いているわけですから、これはもうある意味介護施設のようなものではないかと思うわけです。

しかし、そんな皆さんに今日は悲しいお知らせがあります。
なんかコメント欄にも書かれていますが、まず断崖なんちゃらというサイトはなくなりました!

先ほど「悲しいお知らせ」などと書いたものの、特に悲しくない方もいらっしゃるかもしれませんね。まあ僕もどちらかといえば悲しくないです。
なぜなら自分で消したからです。そして消えた理由は、引越しに伴い「ぷらら」を解約したからという、なんとも即物的な事情がそこにあったのでした。

まあ消すときちょっと、もったいないかな?とか思ったんですけど、このブログの状況も知らなかったので「まあ、誰も見てないだろたぶん……」という感じだったのですが、肉欲企画というブログをやっている人から、「断崖絶壁が消えた、と他の人から聞かれたんですがどうしたんですか?」と「まあ俺には関係ないんだけどね」感を出しまくりながら連絡を頂き、そんなすぐに気付かれるぐらい、いまだに見てくれていた人がいたことを知り、反省し、そして本日の更新に至るのでした。

でもまあ、消えちゃったもんは仕方ないしさー!?
今後、僕のライフワークである救世の祈り(日記ともいいます)はこのスペースを活用して捧げていこうかと思います。
真っ先に救いたいのは、妹が結婚して早1年が経過するにも関わらず、月々テレビゲームに5万円ぐらい費やしている30歳男性の子を持つ僕の母です。

あれ、だけどこのブログは本の感想やら何やらを書くはずだったんじゃあ……?
なんてことを今さら気にする人は僕の予想だと完全に0人なのですが、確かにそれは仰るとおりです。

しかしながら今は、僕の読書感想文(僕は本の感想をインターネットに記録していくことで、自分の生きた足跡をこの世界に残せると本気で考えています!)は、ブクログというなんとなく便利なサービスを活用して書いたり書かなかったりしておりますので、もうここではそれはやめます。
他人の本の感想まで読もうとする筋金入りのストーカー気質の方におかれましては、ブクログというのをネットで検索してアカウントを登録後、「nennmani」というIDをフォロー(こういう言葉を使うと、まるで自分が世間の人様並みになれたかのような、そんな錯覚を受けるのでもう一度言います。フォロー)してください。特にあなたの人生に何も良い影響は及ぼしません。

あとコメント欄を拝見していると、僕がtwitter?とかいうのを始めたというようなことがまことしやかに囁かれていますが、僕は世間で流行っていることをやらないのがカッコいいと思っているステレオタイプの旧20世紀インターネットボーイなので、マジ100パーセントやってません。

でもアカウントの取得方法なら知っています。
なぜなら、今の会社での勤務期間も3年を超え、社内でも一目置かれる存在となってきた僕は、毎日延々とtwitterのアカウントを取り続けるという超重要な任務を任されているからです。この仕事を始めて以来僕は、「考える」ということをやめました。でないと、いつおかしくなっても不思議ではなかったからです。

こういうことを書くと、「ウソ書いてんじゃねーよ!」みたいなマジレスをされることがよくあるのであらかじめ言っておきますが、もちろんそれ以外の仕事もあります。しかしtwitterのアカウントも取り続けます。別にやましいことをしているわけではありませんし、スパム業者とかでもありません。だけど皆さんには覚えていてほしいのです。世の中には、そんなことをして日々を生きている人もいるのだということを……。

そんな悲しい告白も終えたところで、僕の生存確認日記はそろそろお開きとしたいと思います。
次回更新がいつになるのかはもはや誰にも分かりませんが、さすがに1年後などということになってしまわないことだけは確か……です……??

では僕は、皆さんがいい加減現実に目を向けてくれることを、あなたたちのご両親に代わりひたすら祈り続けながら救済のときを待つことにします。
その代わり、誰か僕の両親の分を祈っておいてください。30歳ともなると涙もろくていけませんね。それではまた。
posted by ねんまに at 23:56| Comment(57) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月09日

【29歳になってしまった僕は】

社会人としての自覚が芽生え、変態性もなりを潜め、着実に大人への階段をのぼっています。
その証拠に、オナニーの回数も1日3回程度に抑えられるようになりました。(休日は調子がいい時は8回くらいします!)

つまり何が言いたいのかというと、僕は何も変わることが出来ておらず、こんな僕にとって世の中はあまりにも生き辛い場所なのできっと25歳ぐらいで自殺するのだろうなあと思っていたのですが、こんな歳になるまで生きてしまいました。

それは何故かと言うと、インターネットの日記を書いてそんな自分をさらけ出すことにより、快感を得ることが出来ることに気付いたからです。
それによって得る興奮だけを糧に、今日まで生きてきました。

なのに僕は、たびたびインターネットを離れてしまう悪癖を持っており(ニコニコ動画とかで女子高生とかと出会っている中年男性の話を聞くと、嫉妬に苛まれて死にたくなるからです)皆様におかれましては、誠にご心配をおかけしており申し訳ありませんが、実のところコメント欄はまだ拝見しておりません。放置した心苦しさのあまり、マジ死にたくなるからです。

とか言いつつ、これで何の心配されているコメントもなかったら、更にどうしよう!?
その時こそが、僕の本当のインターネットの終焉なのかもしれません!

まあそんなことを言いながら、また日記を書いていこうと思いました。
なんで急に日記を書く気になったのかというと、いまだにツイッターとかで僕の誕生日を祝福してくださっている方がいらっしゃるという噂を小耳に挟んだのと(感謝のあまり射精しました)、先ほど自分の過去の日記を読み返していて、なるほど、こういう性欲の発散の仕方があったのかと思い出したからです。

29歳になった一流ビジネスマンの僕の日曜の夜の過ごし方は、自分の過去の日記を読むこと、でした。
いよいよ29歳になってしまった僕は、社会人としての自覚が芽生え、変態性もなりを潜め、着実に大人への階段をのぼっています。


posted by ねんまに at 00:31| Comment(62) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

【ちゃんとやる! お母さん、僕ちゃんとやるから……!!】

なんか引越しとかしてたので更新できませんでした。
と言うと、「お前はたかが引越しごときに何ヶ月費やすんだよ?!」と、相変わらずの僕の人生に対するスピード感の無さ(就職活動を始めたのは大学5年生の6月からでした)に怒りを感じる人もいるかもしれませんが、まあその通りで、引越ししてたからというのは言い訳。実際は引越しとか、せいぜい2週間ぐらいしかかかりませんでした。

ちなみに、3丁目から4丁目への引越しを行いました。
前のマンションから新しいマンションまで、徒歩1分くらいというかベランダからお互いの姿が普通に見えているという有様なので、これはそもそも引っ越す必要はあったのかな……?と今でも自分の行動には疑問を感じずにはいられません。

まあインターネットも開通したことですし、これからはバリバリいきたい!みたいなことを言っても、もう誰の心にも響かないことは分かっているので、1人の寂しさに耐え切れなくなり、文章を発信することによって何とか世の中との繋がりを感じて今を生き延びようというテンションになった時には更新をする、というスタンスで今後もやっていきたいと思います。

地震の影響で大変なことになっている方もいらっしゃると思いますが、「ねんまにのクソ野郎でも煽って気を紛らわすか!」みたいなテンションでなんとか頑張っていただければと思います。

「なんでそんなことを目標にして頑張れると思うんだよ。薄っぺらい言葉を書くぐらいなら、さっさと定期預金を解約してその僅かな資産を全額募金してみせろや」などというご意見もあるかとは思いつつ、では! 次回! 更新を! 震えて待て!

(とりあえずこんな時ぐらいはPCやゲームを我慢して、せめて節電しようと思います)




■関西電力が電力の供給を開始

関西電力が東京方面への電力の供給を開始したとの情報が入りました。と言う事は関西での節電が災害の協力になります!まだまだ夜半には冷え込みも厳しく18時〜19時の時間帯で300万KWの電力が不足するとの東京電力の需要予想です!皆で節電して、皆でこの有事を乗り切りましょう!

※らしいです。このブログに書いてあった
⇒http://blog.livedoor.jp/yumemigachi_salon/archives/51687260.html

■19:20追記
なんか上記の電力云々の件は、どこかのバカがtwitterで流した超絶なウソ話らしいです。
関西電力は関東に送電する予定はないし、送電したとしても別に個人が節電したところで意味ないみたい……です……。
というわけで僕は、約3ヶ月ぶりの更新にも関わらずこうして顔面を真っ赤にして訂正の文章を記載させられるというハメにあっているのであった。
クソが!!! なんでこういう時にウソをつけるかなああああああ?!??!!
posted by ねんまに at 15:35| Comment(84) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月28日

【ダンガンロンパ】 スパイク/PSP



オモロな日記を書いてサイトが有名になれば、企業側からスカウトのメールが来て何もしなくても就職できる――。

インターネットに耽りすぎて単位というものをまるで取得できなかった大学時代、最終的に僕が辿り着いたのはその結論でした。
ですが何をやっても中途半端な僕が、そんな超オモシロ巨大人気サイトの管理人になどなれるはずがありません。

かろうじて、テキストサイト界という狭い括りの中ではそれなりの知名度を得たものの、当然企業からのスカウトメールは来るはずがなかったのでした。

計画が大幅に狂ってしまい、当時大学4年生の僕はうろたえました。
今から就職活動なんかしても、きっとどこにも入れてもらえないに違いない。
ていうかそもそも、普通の会社になんか就職したくない。
そうして僕に残された選択肢は、「探偵になる」それだけでした。

いやまあ、冷静に考えればそれ以外にも選択肢は死ぬほどあるっていうか、そもそも探偵などという職業で食べていけるわけがないのですが、当時の僕は本気でした。(病気)

決意すると同時に、すぐさまネットで探偵になるための方法を検索しました。
その結果分かったのは、どうやら探偵専門学校なるものに入るのが良さそうということです。
まあそれ以外にも、常に危険と隣り合わせのアウトローな人生を送っていたらいつの間にか探偵になっていた、みたいなパターンもあるようでしたが、育ちの良い僕には向いてなさそうだったのでここは素直に専門学校に入るのが一番無難でしょう。

専門学校のホームページを見ると「資料請求」という項目があったので、住所や電話番号などの個人情報を躊躇なく入力して資料を取り寄せ、入学のための準備を進めます。
しかし、そうして送られてきた資料を見て、僕は愕然としました。
なぜなら授業料がたった2ヶ月で38万円もしやがったからです。

あまりの高さに僕は、いかにして親から金を出させるべきか瞬時にシミュレートしました。
田舎の両親は、ある日帰省した長男が真顔で「探偵になりたいから、専門学校に入る学費を出して欲しい」と言い出したらどんな反応を見せるだろう……。
僕が親の立場だったら、完全に息子に愛想が尽きるかもしれないが、真剣に熱意を持って頼めばあるいは……?

まあそんな紆余曲折を経て、結果として僕は学費を出してもらえるどころか精神病院に入れかけられるわけですが、その辺は過去の断崖なんちゃらの日記を参照してください。

ということで前置きが長くなってしまいましたが、以上のことから分かる通りあと少しで探偵になりかけていたほどの僕ですから、言うまでもなくミステリー作品には目がありません。
それは小説だけではなく、ゲームもまた然りです。

そんなわけで今回遊びましたのが、この『ダンガンロンパ』という作品。
優秀な生徒ばかりを集めた学校に閉じ込められた15人の生徒たちの物語です。

彼らは、学校から脱出するためにあるルールを課せられます。
それは、他の生徒を誰でもいいから1人殺すということ。
さらに犯人が自分であるということが、他の生徒にバレてもいけません。

殺人が起きるたび、生徒たちは全員集まって誰が犯人なのかを議論します。
この時、犯人を見事言い当てられたなら犯人が、逆に犯人が誰か分からなかった場合は犯人以外の生徒全員が、学園長に殺されてしまいます。

まあたぶん今の説明だけでは何を言っているか分からないというか、「なぜ突然こいつは得意気に、ゲームの設定を説明し始めたのだろう……」と思われているかもしれませんが、要は学校で殺人事件が起こって皆で犯人を捜すというアレです。

特筆すべきは、学園長を名乗るモノクマというキャラクターです。
こいつは、クマのぬいぐるみなのですが、声を担当しているのがなんと大山のぶ代なんですよ……!
つまり、可愛らしいクマのぬいぐるみがドラえもんの声で生徒たちに殺し合いを迫り、犯行がバレた生徒を惨殺する。
ハッキリ言って、ドラえもんの声はのぶ代じゃないと生理的嫌悪感すら覚える僕たち世代には、ゲームの出来云々は抜きにしてこれだけでもプレイする価値があります。

肝心のゲーム内容も、生徒間の殺し合いの犯人探しに加え、ぬいぐるみのモノクマを操作している事件の黒幕を探すという2重の謎が用意されており、それが徐々に明らかになっていく展開にグイグイ引き込まれていきました。
マジもんの探偵になっている予定だった僕でさえ、第1の殺人以外はなかなか犯人が分からなかったので、それなりに楽しませてもらえましたしね……。

とにかくまあ、ドラえもんに残酷なことを言われたい、もしくは殺されたいというマゾ気質な方はぜひ1度やってみてください。
あと、モノクマが「はぁはぁ」と喘ぐシーンがあるので、のぶ代の喘ぎ声でオナニーしてみたいという人にもオススメ。


posted by ねんまに at 22:07| Comment(42) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月03日

【小説ドラゴンクエストIII】 高屋敷英夫



さーて、約1ヶ月半ぶりにブログでも書きますかな!?

と張り切ってねちねちと本の感想を書いていたのですが、なんかほぼ完成しかけていた文章がいきなり全部消えてしまったので、僕はマジでこのseesaablogとかいうクソサービスに対し訴訟を起こさずにはいられない気分になったのでありました……。

なんでだろう……。
途中で休憩してアダルトサイト巡りとかしていたのがいけなかったのかな……?

原因はまるで分かりませんが、ともかくアダルトサイトのウインドウから切り替えて再び投稿フォーム画面を開くと、そこにはもう何の文章も残されていなかったのです。
なんで僕ばかりがこんな目に合わなければいけないのか、まるで理解できませんでした。

まあでも本当のことを言うと、途中、なんかすごいパソコンがガリガリ鳴り出したので「あ、なんかヤバそうだから今書いてる文章を保存しておいた方がいいかな?」と一瞬思ったのですが、それよりも僕はアダルトサイトの閲覧を優先してしまいました。
あと、「まさかまあ、ピンポイントでこの文章が消えることはないだろう」とかも思ってました。

僕はよく、「勤務時間中、突然会社がテロリストに占拠されたら!?」等の妄想をよくするのですが、その場合いつも僕は偶然屋上に行っていたとかで、自分だけは都合よく動ける設定になっています。
そしてなぜか、日本に古来から伝わる拳法とかを習得していて、銃を持ったテロリストたちを徒手空拳で倒してしまい会社の危機を救うのです……。

そんな感じで、「自分だけは特別」という何の根拠もない自信を抱いたまま、28歳というリアルにシャレにならない年齢を迎えようとしているから、こんな失敗をしてしまうのでしょう。
でもまあ、冷静に考えるといつも死ぬほどどうでもいい文章を書いているだけなので、別にいいかと思いました。

ちなみに何を必死に書いていたのかと言うと、

●コミックボンボン派がオタクになる可能性が高い説は間違い
●それよりも小学生の時に、小説ドラゴンクエストを手に取ってしまったヤツのほうがやばい
●でも僕はオタクではないし、趣味はアウトドアで頻繁にバーベキューに行く
●と美容師とかには言う
●直近で行ったバーベキュー→大学1年生の時、なんかサークルの勧誘で連れて行かれた
●とにかくドラクエが好きだったので、小説やファンブックみたいなのを買い漁っていた
●そしたら学校で浮いた

みたいな感じのことです。

こうやって書いていたことを列挙してみて思ったのは、「あれ、なんかもう別に全部箇条書きでいいんじゃ……?」ということです。
たぶん、文体がどうこうだとかは誰も気にしていないと思うし、そもそもこちらの方が読みやすいんじゃないでしょうか。
皆さんも、ぜひご一考ください……。

肝心の『小説ドラクエ』ですが、幼い頃読んだときはあまりの面白さに何十回と読み耽り、ドラクエワールドに身も心も浸していたのですが、十数年ぶりに改めて読んでみた僕はこう思ったと言います。

「あれ…なんか……こんなんだったっけ……?」

いつの世も、思い出は美化されるということなのですね。
それともこれこそが、僕が大人になってしまったという証拠なのでしょうか。

いずれにせよ、人生とはかくも辛く切ない――。

それでは皆さん、またお会いする日まで。


posted by ねんまに at 03:51| Comment(30) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月16日

【黒革の手帳】 松本清張



「なんでお前最近、死ぬほど古い本の感想ばっかり書いてんだよ。俺らが、新刊の人柱を求めてこのブログに来てるのがいまだに理解できてないの?」

と、相変わらずの被害妄想で始まる僕の読書感想文ブログなのですが、なぜかと言うとそれは、ブックオフで適当に購入しまくったものの読まずに放置していた本をがんばって消化したよ週間だったからです。
そのうち、皆さんの大好きなライトノベルを消化したよ週間や官能小説を消化したよ週間も来るかもしれないので、気長に待っていてください。

というわけで『黒革の手帳』なのですが、散々ドラマ化とかされてるから、どんな話なのかぐらいは皆知ってるよね!?

残念ながら僕は、テレビを見ないということが1つのカリスマ性になりうると信じて疑わずに育ってきたので、「自分はテレビに夢中になるようなヤツらとは根本的に違う」と根拠のない優越感に浸らんがために、マスメディアには出来る限り触れないようにして生きてきました。

そうすると、人々と共通の話題が持てなくなって次第に社会から爪弾きにあうわけですが、それはまた別のお話……。

つまり何が言いたいのかというと、『黒革の手帳』がどんなストーリーなのかは全然知らなかったので、「たぶん呪いの手帳みたいなのがあって、そこに名前を書かれたものは発狂する的なデスノートの先祖みたいな話なんだろうな」という勘違いをしたまま僕が本書を手に取ったということです。

そしたらまあ全然違って、冴えないOLだった主人公の女が、狡猾な手段で男たちを巧みに利用して銀座の女王の座を手に入れようとする……というありがちな話だったわけですが、たぶん当時はきっとこういうのが斬新だったのでしょう。

しかしながら、この手の作品は主人公がいかに凄まじい知略で男たちを騙すのかというところがポイントになると思うのですが、この作品の主人公の女はあまり頭が良くなく、「男を見事に罠にハメてやった」感が皆無なため、爽快感や衝撃を味わえずどこをどう楽しめばいいのかいまいち分かりませんでした。

しかもこの女は、当然のことながら女であることを武器にしてのし上がっていくのかと思いきや、セックスを躊躇しやがるのだから堪りません。
おいおい、今時そこらのネットアイドルだって枕営業し倒してるんだぜ?!
もっとこう、オッサンの性器ぐらい挨拶感覚でしゃぶってみせろや!!?

でもまあ、それほどまでに現代社会が荒んでいるということなのかもしれませんね。
結局は、数十年遅れで読んで感想を書くこと自体にムリがあったのです。
ごめんね。清張は悪くないよね。
この程度の悪女なんて溢れ返っている現代の日本が悪いんだよね。

というわけで今回は、久しぶりにきちんと本の感想だけが書かれていたのではないでしょうか。
この調子で、溜まっている十数冊の感想文をどんどん作成していきたいと思います。

「読書レビューとかどうでもいいから、もっとアナルの話とか書けよ」なんて思っているクズどもはおあいにく様!
純粋に本が好きなヤツ以外はお呼びじゃないんだよこのブログは?!
posted by ねんまに at 01:37| Comment(19) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月12日

【風の歌を聴け】 村上春樹



そもそもこのブログは、自意識のかたまりのような存在である僕が、自分が如何に本を読み耽っているのかを世間にアピールし、「ねんまにさんって読書家なのね」と皆さんに思わせることにより、あわよくばインテリ層であるかのように振る舞ってしまおうという企みのもとに開設されたんですよそう言えば。

なぜなら、いつもは笑えないレベルで低劣な下ネタもしくは国家転覆論ばかり唱えている男性が、不意に見せる知的な一面というものに女性は弱いのではないかな?と考えたからです。

だというのに、なんでしょうかここ最近は。
いつの間にかすっかり月に1回の更新が定着してしまって、このままでは読書家どころか、むしろあまり本を読まない人の部類にカテゴライズされてしまってもおかしくありません。

なので今日から僕は、どれだけ本を読んでいるのかを世間に知らしめるため、溜め込んでいる読書感想文を次々と書き上げていきたいと思います。
それによって皆さんは、「あ、この人は本当に会社で浮いてるんだな」ということを再確認してください。

(先日、残業を終えてとぼとぼと駅に向かっていると、飲み会を終えた同じ部署の人たちが集団で僕の横を通り過ぎていきました。彼らはまるで僕に気付く気配がなかったため、「もしかしたら自分は忍びの末裔なのかもしれない……?」と思ってすごく嬉しかったです)

というわけで、たくさん溜まっているのでサクサク書くよ!
1冊目は、『風の歌を聴け』!
別に大して本を読んでいない人が、にわか読書家を気取るには最適な村上春樹のデビュー作です!

感想ですが、特にありません!!
(残念ながら内容を完全に忘れてしまった!)

まあ読んだのは確か4,5ヶ月前のことなので、忘れてしまうのもムリないですよね。
なので僕は悪くないし春樹も悪くないのですが、そういえば1個だけ思い出した。

なんか作中で、主人公が「なんたらハートフィールドだとかいう作家に影響を受けた」みたいな描写が頻発するので、春樹だけを読むのではなくその元ネタの外国人作家の本も読んでおけば皆より一歩先を行く男になれるかな、と思ってインテリ層気取りの僕は意気揚々と検索を始めたのです。
まさか、数分後にとんだ赤っ恥をかくとは知らずに……。

そう。
賢明な皆さんならもはやご承知のとおり、結果としては、なんたらハートフィールドなどという作家は存在していませんでした。
あれは、春樹が作中の中ででっちあげた架空の人物だったのです。

なんという屈辱でしょう。
お金を出して本を買ったのに、よもや騙されることになるだなんて。ブックオフで100円で買ったのがいけなかったのでしょうか。

それだけならまだしも、さらに調べていくうちに分かったのは、この本が発売された当時、僕と同じようになんとかハートフィールドを実在の作家だと思ってしまった人が続出。
本屋や図書館に問い合わせが殺到したというではありませんか……。

ま、まさか……。
まさか僕がそんな、ワールドカップの時だけスポーツバーに行ってサッカー好きを気取るような人間たちと同レベルのミスを犯してしまうだなんて……。
しかも数十年遅れで……。

穴があったら入りたいとはこのことでした。
でも冷静に考えると、僕はパソコンの前で一人で布団の端をギュッと握って赤面しているだけであり、大勢の前で失敗をしてしまったわけでもなければ、誰かにこの事実を知られてしまったわけでもありません。
もっと言ってしまえば、この恥ずかしい気持ちを披露する相手すらいませんでした。

ですからたとえ、給湯室で婚カツ話に花を咲かせてそうなOLと同じ失敗を仕出かしたところで、結局のところそれは僕の中だけの問題なのであり、僕には「こいつ恥ずかしいヤツだな」と思われる相手さえいなかったのです。
友人がいないということが、利点となった瞬間でした。

<今現在判明している友達がいないメリット一覧>
・結婚式に呼ばれないのでご祝儀代がかからない。
・恥ずかしいことをしてしまっても、恥ずかしいと思ってくれる人がいない。 New!!


失うものが無い者は強い――。
なんてことはない。
考えてみれば、それはごくごく当たり前のことでした……。
posted by ねんまに at 01:09| Comment(9) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

【十角館の殺人】 綾辻行人



もう旬を過ぎた話をしてしまいますけど、なんで4年に1度、サッカーが好きなフリをしなきゃいけない時期が必ず訪れるんですかね?

いい加減僕が皆さんに理解していただきたいのは、
「ワールドカップで日本が勝とうが負けようが死ぬほどどうでもいいっていうか、むしろ心底負けて欲しいと願っている人間が、この国には実在している」ということなんですよね。

なぜ負けて欲しいのかというと、痴呆ヅラを晒して応援しているお前らクズどもが落胆する瞬間が見たくてたまらないからです。

なにしろサッカーの試合は1秒たりとも見ない僕ですが、日本が負けたことをネットで知った瞬間、即座にテレビの電源をつけて各局のチャンネルを回り、落ち込む国民たちの様子を眺めて幸福な気持ちに浸っていますからね。

でも大抵の人って、よもやそんな非国民……というか人格破綻者が存在するだなんて想像さえしてないじゃないですか。
みんながみんな日本を大好きで、その勝利を願ってやまないと信じて疑ってないじゃないですか。

だから当然、普段は「なんか会話がしづらい」という理由で誰からも相手にされない僕でも、ワールドカップの時は日本代表という共通言語を国民全体が得たことによって、嬉々とした表情でサッカーの話題を振られてしまうわけですよ。

でもまさか、「いや、自分、あんまりサッカーは興味ないっていうかむしろ、日本が負けてあなたたちが嫌な気分になればいいと思ってるんで(笑)」とか言えないじゃないですか。
いやまあ、頑張れば言えなくもないんだけど、そうしてしまったが最後「結局僕は、どの会社に転職しようが居場所がないことには変わりないのかもしれないですなあ」という疑惑が確信に変わってしまうじゃないですか。

だから、見てもない試合を見たフリをして相槌を打たなきゃいけないハメになるわけですよ。

「あのシュート熱かったよなあ」
みたいなことを先輩が言えば、
「あぁ、あれマジヤバかったッスよね!! マジビビッタッス!!」(本当はビタ1文ビビッていないっていうか、別に人間がサッカーボールを蹴ったところでそんな驚かない。アザラシが蹴ったりしたら驚く)

という史上最大級に心の篭っていない返答を笑顔でしなければなりません。
なぜならそれが、社会というものだからです。

僕が4年半の社会人生活で得た教訓 → ワールドカップは好きなフリをしなければ、たったそれだけで驚くほどキチガイ扱いされる

まあ本当は僕も、サッカーとかナチュラルに好きになれる爽やかな性格で生まれてみたかったですよ。
女性社員が産休に入ったりしたら、「中出しされまくったことが会社全体に知れ渡ったわけだけど、そのことに関してはどう思っているのかなあ」なんてことを考えずに、素直に祝福できる性格で。

だけどムリでした。
あなたたちが日本代表の敗北を真剣に願う男の気持ちが理解できないのと同じように、僕には、友達のサプライズ誕生日パーティーを開催しているような人たちの気持ちは分かりません。
あんなのはね、祝われる方も大体予測がついてるんですよ。
だから仕方なく、驚かされたフリして喜んだ演技をしてるだけなんですよ。
そんな程度も見抜けずに、何が友達だよ。バカじゃねーの。お前ら全然仲良くねーよ。死ねよマジで。

そんな風に卑屈に生きることしか出来ない僕は、本を読みました。
卑屈に生きることしか出来ないので、前回の更新に引き続き、またしても批判するためだけに本を読みました。

というのも僕は、この綾辻行人という作者が大嫌いだからです。
それには理由がありまして、ここからまさかのテレビゲームの話が始まるのですが、よろしいでしょうか。

プレイステーションに、『黒ノ十三』というノベルゲームがあったんですけど、この作者がそれの監修をしてるんですよね。
しかし、出来上がったシナリオのほとんどを「公表できるレベルに達していない」と監修者である綾辻がボツにしてしまいます。
結局まだマシ(と監修者が判断した)だった12本+綾辻行人著の1本のシナリオが収録されることになったのですが、その中で群を抜いて圧倒的に詰まらない作品がひとつありました。
そう。それが何を隠そう、監修者自身の作品だったというわけです。

というわけでそれ以来、「この人は口だけなんだなあ、嫌だなあ」という想いが強くなり、仕事は出来ないのに偉ぶる上司を忌み嫌うかのごとく、人生において何の接点もない綾辻行人を僕は憎み続けたのでした。

ですがやはり段々と憎むモチベーションも下がってきたので、ここはいっちょデビュー作でも読んで「やっぱりつまらないからこの作者は嫌い」ゲージを上げておこう、というテンションで本書を手に取ったのです。

まあ感想はというと、なんかそれなりには面白かったのでムカつきました……。
クソが……。もっと圧倒的につまらなくないと、感想が書きにくいだろうが……。

まあオチは予想がつくのですが、ありがちな洋館モノと思いきやそれに一石を投じた展開は、当時としては結構斬新だったんだろうなあという感じ。
ただ、作者あとがきを読んでいると、肝心のそのオチは実は他の人に一緒に考えてもらったらしいので「やっぱりこの人は口だけで、人の手柄を横取りして出生していくタイプなんだなあ……嫌だなあ……」と思いました。

あと、それとは全然関係ないのですが、ブログを書くときに忘れないようにしようと思って読んだ本のタイトルと一言感想みたいなのを携帯にメモしてるんですけど(主に会社のトイレの個室で打ち込んでいます)、そこに「オタクがオタク同士なら饒舌になれるというあれか?」と書かれていました。

でも、この本を読んでそのメモを書いたのがもう数ヶ月前のことなので、「あれか?」とか言われても自分でもよく意味が分かりません。
一体僕は、どんな感想を書きたかったのでしょう。

ただひとつ言えるのは、オタクはオタク同士なら饒舌になる。
そして僕は、インターネットの中でだけ自分の気持ちを言葉に出来る……ただ、それだけです……。



posted by ねんまに at 01:23| Comment(13) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月19日

【限りなく透明に近いブルー】 村上龍



せめて週1では更新しようと思っていたのが、いつの間にか月1に近いペースになってしまい、そういえば僕は、自分の人生が計画通りになどいった試しはなかったのだということを思い出したのでした。

でもそのせいで、ここ最近で読んだのに感想を書いていない本が10冊を超えているので、面白かったヤツ以外は一言感想文みたいなので済ませて数をこなしていきたいと思います。
手抜きとかではなく、遅れを取り戻すための苦肉の策です。

大体、ホントのことを言うと今の僕は、本の感想よりも食ザーもののアダルトDVDについて書きたい気分なんですよ。
女子高生もこのブログを見ていると仮定して説明しますが、知ってますか食ザーもの。
なんか女の人が、精液を食べ物(カレーとか)にふりかけて笑顔で食すというやつです。
つまり僕がその気になれば、本の紹介文を読もうと思ってこのブログにアクセスした読書好きのあなたたちに、有無を言わさず精液と食物の関連性について27歳独身男性の考察を延々と読ませるという芸当すら可能なわけです。

興奮するかしないかで言ったら、興奮しますよそりゃ。
「やだ……この人真顔で何書いているの……気持ち悪い……。ブログってもっと、パスタとかスタバの話をする場所のはずでしょ!」みたいに嫌悪感丸出しで女どもがさー!
ブラウザを閉じてるのかと思ったら、興奮しちゃって興奮しちゃって堪らないんすよね−!!?

……と、いつも横道に逸れてしまうからなかなか本の感想がちゃんと書けないんですよ。限りなく透明に近いブルーですよ。(←本のタイトルと現在の僕の心境をかけた難易度高めのギャグ)

まあ皆さんからしたら、なんで今更こんなの読んでるんだよ……という話なのかもしれませんが、僕、村上龍って嫌いなんですよね。
なんかテレビに出まくって社会派気取っちゃってさ?!
作家ならテレビに出てる暇があればその隙に本を書けよ、って話じゃないすか。

大体、この「限りなく透明に近いブルー」もあらすじは知ってたんだけど、若い男女たちがドラッグをキメまくりながら乱交しまくる話なんでしょ?
なんだそりゃ、ってことになるじゃないですか。
そういうリア充な人生を送ってきた人は、小説なんか書いてないで広告業界とかに勤めてればいいじゃないですか。

けどまあ、『美味しんぼ』の栗田さんも海原雄山に「食べもしないでわめいたって仕方ないですわ。批判したいなら食べてみなくちゃ……」と言っていたし、批判するためには携帯小説を読むことすら厭わない僕は、頑張って本作にもチャレンジしてみました。
(ブックオフで100円だったからという説もあるにはあります)

その結果分かったのは、「犯罪告白小説乙wwwwww 薬やってたんならさっさと逮捕されろや?!」みたいな感想を書いてしまうのは、かなり浅くしか読めていない証拠であり、実際はまあ、現実と内面世界の境界があやふやな主人公が、内面世界と訣別するために小説を書くことを決意するという、わりとちゃんとした話でした。

けれどそれでも、やっぱりドラッグは「ダメ!絶対!」なのであり、そもそも作家にとっては想像力こそが武器なのに、それを格段に広げる役目を果たすドラッグというものは、スポーツにおけるドーピングのようなものであり、そんなものを使って書いた作品は卑怯というか不純なのではないかなあと思いました。

そんなものに頼らなくても、僕たちはいくらでも想像の世界に逃げ込める術を持っています。
悲しいかな、そこがリア充と我々の確固たる違い……。
広告業界にお勤めなさい……。

posted by ねんまに at 13:38| Comment(19) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

【始祖鳥記】 飯嶋和一



普通になんか、なりたくねえ!!!(満員電車の中で余裕でオナニーしまくりながら)

というわけで、大人になれない大人が本の感想を黙々と書き記すだけという、相も変わらず何ひとつ有益な情報が得られない僕のブログが今日も始まるわけですが、どうですかね皆さんは。
反骨精神の塊であるあなた方のことですから、冒頭の一文にあるような気概は常にお持ちになっているのではないでしょうか。

いまだに思春期から抜け切れない僕はまさにその通りで、すぐに転職してしまうのも、仕事が面倒だからという理由の他に、「このままこの会社で普通に働き続けて、そこそこ安定した人生を送っている場合なのだろうか……もっと何か他にやるべきことがあるんじゃ……」という不安に駆られてしまうからというのが大きかったりします。

まあどう考えても、黙って普通に仕事しろよという話だと思うのですが、この作品の主人公である幸吉もそんな僕に似た想いを抱えています。

ただ、想いこそ似ていても、僕と幸吉には決定的に違いがありました。
それは、彼が天才的な表具師(なんか屏風とかを作ったりする人らしい)として地位と名声と金も得ており、にも関わらず、「このまま嫁を貰って平凡に生きていくのは簡単だ。だがそれはどうなんだろう」……と思い悩むのに対し、一方の僕にはご覧の通り地位や名誉などあるはずもなければ、金というと親の保険金を当てにするくらいしかないという体たらくのくせに、何となく普通に生きるのが嫌だとワガママを言っているに過ぎないからです。

そんな向上心の塊のような幸吉は、表具師として名声を上げ続ける一方で、「空を飛ぶ」という幼い頃からの夢を叶えようとします。
長年の職人としての仕事で培った器用さで、大凧を作り、それに自らの体をくくりつけることによって空を飛ぼうと計画する幸吉。
まあなんていうか、ハングライダーみたいなものを作ろうとしていると思ってください。

現代では、たとえ一個人がハングライダーを自作して飛ぼうが、それで空を飛んで上空から射精して街にザーメンを撒き散らそうが、「個人の自由」という言葉で片付けられるのでしょうが、しかし幸吉が生きていたのは折りしも江戸の時代。

いやまあ、いくら庶民に自由の少ない江戸時代だからといって、さすがに空を飛ぼうとすることにまでは法的規制はなかったようですが、しかし、ここで幸吉も想定していなかった思わぬ問題が発生します。

少しでも長い距離を飛べるようになろうと、夜な夜な自作のハングライダーで空を滑空する幸吉。
飛距離はまだまだだし、着地するのもいつも命懸けで、到底満足するクオリティには達しません。

しかし、その様子を偶然見ていた人たちは、幕府の悪政に対する抑圧された想いから、空を飛行する謎の物体に伝説上の生物であるヌエの姿を重ね、「イツマデイツマデ」と鳴きながら幕府の無能さを嘲笑って飛んでいるのだという幻想を抱きます。

噂はあっという間に広がり、幕府は反乱を企む者が世間を騒がせているとし、調査に乗り出します。
しかし世間に疎い幸吉は、まさかそんなことになっているとは知らず、練習を繰り返す日々。
そうして遂にある日、幸吉は役人たちに捕えられることとなります。

目付けによる吟味(なんかまあ事情聴取的なあれ)の場で、「なぜ仕事も順調なのに結婚して普通の暮らしを送ろうとしない?」と問われた幸吉は、「なぜか、そのような人並みの暮らしというものに惹かれることがございません。妻子などを得てしまいますと、もはや…己が己でなくなるような…うすら寒い思いがするのでございます」と答えます。

これ! これね!
こんなことを数百年前の人が考えていたのだということを、「結婚して人並みの家を持つことこそが人生の最大の幸せ」と信じて疑わない実家の両親たちに教えてあげたいと強く思いました。

まあ、嫁をもらえる当てのないうえ、職もなかなか定まらないような長男に言われても、彼らも説得力の欠片も感じられないでしょうが……。

そんなわけで、せっかく築いた地位も名誉も剥奪され、表具師としての仕事を続けていくことも出来なくなってしまう幸吉。

「もうあんなバカなことはやめよう……」と思う一方で、彼の胸の中では「人生を普通に終わらせたくない」という欲求の炎はくすぶりつづけます。
そして、その想いはついに……。

とまあ、そういうお話。
散々書いた通り、立場や能力こそ違えど、「幸せの形など人それぞれで、たとえ無茶なことでも思いっきりやってみたい。だって、人生は一度きりなのだから?!」という幸吉のテンションに共感し、サクサクと最後まで読めました。

そして何よりすごいと思ったのは、これが江戸時代に実際に起きたお話だったということです。
「結婚することが万人にとっての幸せではない」なんてことを思うのは現代の新人類だけやなかったんや…お母さん……。
posted by ねんまに at 21:04| Comment(22) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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